直接金融の解説
その対策として企業が有価証券を発行して資金の余っている投資家から直接資金を調達するケースが目立つようになりました。このように直接投資家などから資金を調達することを直接金融と呼びます。直接金融の例として、株式を発行する企業が株主から直接資金を調達したり、社債を発行する企業が社債購入者から直接資金を調達することがあります。証券取引の場合、投資家は株式を購入するために証券会社を選んで取引をしますが、金融上の関係はあくまでも投資家と企業が直接結ばれていて、証券会社はその仲介役に過ぎないのです。その責任はあくまでもその株を選んだ投資家自身です。 直接金融では不特定多数の投資家という資金の提供者が資金を提供する相手の財務状況などを知る必要が出てきます。このインターネットの存在も直接金融市場を確立する重要な情報源であります。 現在企業の資金調達は銀行などの融資に頼る間接金融から、直接金融へと急速に移行している時代です。投資家自身の情報の収集と判断がますます必要となってきているのです。